PMDMをご存じでしょうか。
医療関係者以外の人も知っておかないと損するかもしれません。
PMDM=Pharmaceuticals and Medical Devices Agencyの略
独立行政法人医薬品医療機器総合機構
これは処方された薬により重篤な副作用が発生した場合の救済処置です。
簡単にいうと医療費(お金)がもらえます。
副作用が起こった本人(患者さん)または家族が申請しないといけないことがポイントです。
医療者は申請できません。→知らないとできない。
条件としては、副作用が
入院を有する疾患になった
薬添付文章に沿って量、適応で処方されている
適正な検査をされている
薬添付文章の重篤な副作用、時によくある副作用
が対象です。
医療者がしないといけないのは、診断書を書くことです。
ただ問題なのは、これは有害事象なので、「PMDMに申請しましょう」っと医療者からは言いにくい部分もあると思います。
薬を処方するときに、すべての副作用を説明してないですし。
こういうのがあるというのは知っておくほうがよいです。
例をお示しすると、抗てんかん薬や精神病薬で、皮膚病:スティーヴンス・ジョンソン症候群などになった場合は、基本入院ですし、薬により起こっている事象なので、対象となります。
薬による低ナトリウム血症なども受理されているようです。
高脂質薬で循環器内科でよく処方されるスタチンも、ミオパチーになって入院したら、受理されているよう。
漢方などでも申請があるようです。受理されたかはわかりません。
ただ、処方用量、増量タイミング、必要な検査などがきちんとされていないと対象外となります。
また一部の抗がん剤など、新しい薬は対象外なので、対象である薬かはホームページで確認が必要です。